htsoc’s diary

思考のダイビング。

ミクロ経済学・マクロ経済学

なぜ経済学が気になったかというと、これまでのニュースをより体系的に整理したかったからです。今回は、経済学がなぜニュースを理解するうえで必要なのか、また同時に経済学が何を目的にしているのか、またそこから経済そのものの目的を考えていきたいと思います。大学で少し経済をかじっていましたから、ここは頑張りたいと思います。

 

参考:らくらくマクロ経済学入門・らくらくミクロ経済学入門 週刊住宅新聞社

いまだからこそわかりたい 経済の教科書 洋泉社

 

まずミクロ経済とマクロ経済の違いは、何を主体におくのかという点という点に集約されます。すなわちミクロ経済学は生産と消費・そして政府の介入。マクロ経済学は主に財市場や貨幣市場・労働市場などです。ミクロ経済は個々の取引、マクロ経済はGDPなど全体のデータという分け方もできます。

 

しかしながら、共通する大義名分は、国民所得の安定的かつ積極的な増大だと考えます。生産と消費のバランス、すなわち需要と供給が一致し、寡占などの市場の失敗がなく、公共財によって政府が厚生の損失(社会インフラや公害の解決など)を補うことによる効率的な資源配分がミクロ経済の役割です。インフレやデフレの抑制による安定的な経済成長、景気コントロールを目的とし、財市場と貨幣市場の関わりをIS(財市場・右肩下がりは低利による低コストでの所得効果)ーLM曲線(貨幣市場・低利時は貨幣による保有増が国民所得増)や労働市場・また物価や為替で国民所得をモデル化し、財政政策やキーワードとなる金利で金融政策を打ち出していくのがマクロ経済です。

 

このような基本が理解できれば、アベノミクス・TPP・人口問題などが説明できるのではないでしょうか。むしろ、経済学を本当に理解し、意義深いニュースを読めるとは限らないわけですから、こうしたニュースに自分で判断できるよう、理論武装していきたいと思います。

 

【追記】

経済史や金融論、金利為替理論、マーケットの見方とここまで身につければ何も怖くならないでしょう。小暮太一や池上彰などの基本オイコノミア経済学などマニアックな本までとにかくいろいろ読みたいです。このテーマは大好き。